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【ゼミ・研究室紹介】Grow~私が成長できた場所~(デザイン工学部都市環境デザイン工学科 酒井久和教授研究室)

  • 2025年11月04日
  • ゼミ・研究室
  • 広報誌「法政」
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自然災害を予測し、防ぐ。安全な社会を実現する技術を生み出す

デザイン工学部都市環境デザイン工学科 酒井久和教授研究室を取材。地震や豪雨などの自然災害による人的・社会的被害を抑えることを目的とした研究を行っており、将来発生する地震の揺れや被害を予測し、対策を考えています。

今回取材した学生に自身の研究内容を伺うと、「地震時の盛土の耐震性評価について研究をしています。どういう条件下で、最も盛土が崩れやすくなるのかを予測するものです」「私は、地震時の道路盛土被害の統計的分析を研究テーマにしています。実際に被害のあった道路のデータから、亀裂が入ったり、盛土が崩れたりする場所の傾向を調べるという内容です」と教えてくれました。酒井研究室では、河川や水利と関わる研究も行っており、多角的なアプローチで防災に寄与しています。

研究熱心な学生が多く、企業研究員や大学教員が表彰されるような賞を受賞するケースも。学部時代の卒業研究では突き詰められなかった部分を、修士課程でより精密なデータ解析を心掛け克服した学生は、その研究成果を企業の研究者なども参加する数千人規模の学会で発表。「自分とは異なる視点からの質問や、ほかの方の発表に刺激を受け、より高いレベルを目指したいという意欲が湧きました」と語ってくれました。

研究に必要な知識やスキルを他大学の教員からも学んだり、共同研究を通じて他機関の施設・設備を使えたりと、学外との連携も盛んな酒井研究室。人々の生活や安全を守るべく、根拠に裏打ちされた研究力を身に付け、自分の関心をとことん深掘りし続ける真摯な研究姿勢がとても印象的でした。
 

(掲載先:広報誌「HOSEI」2025年10・11月号)

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